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西日射すプラットホーム(西海岸)
港が香る門司港は始発駅であり終着駅、この後に線路はない。九州はここに始まり、ここに果てる。
長く広大なプラットホームは多くの軍人たちがここで整列し、大陸へ渡った名残だという。大理石とタイルの広い洗面所は
「本土」が遠く感じられた時代、旅人がのどを潤し、心を整えた、息吹が伝わってくるかのよう。
2009年1月 |
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復元前の門司港駅(西海岸)
ネオ・ルネッサンス様式の重厚で大正ロマンあふれる木造駅舎は駅が迎賓館の役目を果たした時代の痕跡でもある。
1988(昭和63)年、鉄道駅舎では初の国重要文化財の指定を受けた。設備や施設の隅々までが
現役で働いていて、鉄道の歴史がそのままあることに驚かされる。この駅舎(1914年築)は2019年、中央部分が「門」型の大正時代の姿に復元された。
2009年1月 |
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門司港の大動脈「桟橋通」(門司港駅入口)
左は「旧JR九州本社ビル」その先の駅前広場を抜けると「関門汽船乗り場」が見える。中央は「門司郵船ビル」、
そしてその右の八角形の塔のある建物は大陸航路の待合室として建てられたレンガ風木造建築の「旧大阪商船ビル」、
右手前の洋館は社交倶楽部として建てられた「旧門司三井倶楽部」(1991年谷町より移築)。
2009年1月 |
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煌めいていた頃の「栄町銀天街」(栄町)
大正から昭和初年にかけ、桟橋通には、多くの銀行や商社が集まり、
道路はガス灯がともり、「一丁倫敦」と呼ばれた。国道3号線との交差点には「山城屋百貨店」(1934〜2001)
があり、この「栄町銀天街」へと続く一帯が商業の中心だった。その先の高台、清滝には「三宜楼」
をはじめ高級料亭が軒を並べていた。
1955年8月 |
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第1船だまりの遊覧船乗り場(港町)
中央の高層ビルは黒川紀章設計のタワーマンションで、最上階は市が買い取り開放した展望室。
左はアルド・ロッシの遺作「プレミアホテル門司港」。 ハーバーデッキからは関門橋や和布刈山・
旧門司税関・国際友好記念図書館等「門司港レトロ」の景観を満喫できる。
2009年1月 |
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ガス灯通りの「海峡プラザ」(港町)
第1船だまり東側(魚市場跡)にできた観光客向け複合商業施設。
サンフランシスコのフィッシャーマンズ・ワーフを連想していたのに、何かが足りない。
匂いだ!船だまりには漁船の一隻も浮かんでいないし、魚の匂いもしない。
せっかくの地の利が生かされていない気がする。
2009年1月 |
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門司港レトロ親水広場小景T(港町)
広場から西方面の景観。左の煉瓦造りは「旧門司税関(1912年築)」、
中央が「港ハウス-門司港レトロ観光物産館(1998年築)」、
右の塔のあるドイツ風建物が「北九州市大連友好記念館(1995年築)」そして、タワーマンション。
旧門司税関以外は比較的新しく、「門司港レトロ」構想後に建てられたもの。
2009年1月 |
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門司港レトロ親水広場小景U(港町)
広場から南方面(ガス灯通り)の夜景。左から海峡プラザ(1999年築)、モダン木造建築の旧門司三井倶楽部(1921年築)と管理人の居住棟、
八角形の塔屋が目印の旧大阪商船(1917年築)、右端がプレミアホテル門司港(1998年築)。
ここからの旧門司三井倶楽部の眺めは管理人棟の裏になり不自然!
2009年1月 |
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関門海峡と関門橋(港町)
これはプレミアホテル門司港側からの関門橋の眺望。
関門橋は北九州市門司区(和布刈地区)と下関市壇之浦を結ぶ全長1.068mのグリーングレーの吊り橋。
関門海峡は遠くで見る穏やかな表情とは裏腹に、玄界灘と瀬戸内海の潮の干満の差により、
常に激しい流れが発生している。
2009年1月 |
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